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「買うのが恥ずかしい」けど売れている ドンキ、6種類の新型ボクサーパンツ開発の背景:担当者に聞いた(3/4 ページ)
ドン・キホーテが3月に発売したボクサーパンツが好調だ。男性特有の細かい悩みや不安に対応するのが目的。全6種類を開発した背景は?
購買層を広げたい
ドンキが6種類の新商品を一気に投入したのはなぜか。
ボクサーパンツは、ドンキが取り扱うアパレル分野で大きな売り上げを誇る。実際に都内の売り場を見ると、トランクスやブリーフなどの存在感は薄く、展開するボクサーパンツの種類・量が圧倒的に多い。他の店舗では見ないような派手な柄のボクサーパンツも目立つ。
この現状に対して宗村氏はドンキらしい品ぞろえができている反面、購買層が限られていたり、嗜好性が高すぎたりする点が課題だと感じていたという。そこで、ドンキらしさを追求しつつ、幅広い客層に受け入れられるような商品を開発することにした。
6つの細かい機能に分けた理由は何か。ボクサーパンツは毎日着用するものなので、人によって悩みや不安は多彩なはず。そこで、「自分自身の悩みを解消できるようなコーナーが店内にあっても良いのではないか?」と考えた。風邪薬が咳、鼻水、頭痛といったように症状別に販売されているのと同じイメージだ。
開発段階では、商品に付加する機能として20以上の案があった。その中から、ニーズに大衆性があるか、ドンキらしい面白さがあるか、機能が分かりやすく伝わるかといった観点で絞り込んでいった。
商品の発売後、各店舗では商品の機能性を伝えるために、LEDで目立たせたり、動画を作成したりといった工夫をした。店舗のスタッフに「これを売りたい」と思わせたことも、ヒットにつながった要因のようだ。
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