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お米でできたブロック「OKOMEIRO」 未来をつくる子どもたちのために、詰め込まれた工夫とは?日本おもちゃ大賞2022優秀賞(2/2 ページ)

日本玩具協会が主催する「日本おもちゃ大賞2022」のベーシック・トイ部門で、カワダ(東京都新宿区)のダイヤブロック「OKOMEIRO(オコメイロ)L」が優秀賞を受賞した。お米由来の国産バイオマスプラスチック「ライスレジン」を使用し、組み立てやすさ、遊びやすさ、片付けしやすい工夫が取り入れられていることが高く評価されたという。

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子どもたちの発想力や想像力は無限大

 実際に手に持ってみると、OKOMEIROは従来のブロックと異なり、角が丸みを帯びていた。踏んでも痛くないよう安全にも配慮した上、組み立てやすく外しやすい「二重バネ構造と角丸形状」に進化した。

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角が丸みを帯びている(プレスリリースより引用)

 収納容器には、親世代の要望を詰め込んだという。「親御さんからの要望で、特に多かったのは、楽に片付けができることです。容器のふちにちりとりのようなスロープをつけ、ブロックをかき集められる仕様にしました」(高橋さん)。その他、ほこりがたまりづらいよう、ブロックポッチがついたプレイスペースを、あえてふたの内側に取り付けた。

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ちりとりの要領で片付けができる(プレスリリースより引用)

 OKOMEIROは、ライスレジンのもともと色味を生かした、くすみカラーのような優しい色合いをしている。日本の主食からできていることを踏まえ、カラーリングも日本の伝統色を参考にしたという。

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日本の伝統色からうまれたくすみカラー(プレスリリースより引用)

 ブースには、同社社員の子どもたちが「キリン」をテーマに作った作品が展示されていた。「テーマは同じでも、1つとして同じものはありません。子どもたちの発想力や想像力は無限大なのです」(高橋さん)。そのため、OKOMEIROには組み立て例のような説明書はなく、色にも名前をつけていない。子どもたちそれぞれが好きなように色を呼び、組み立て遊んでもらいたい、という配慮からだ。

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子どもたちが「キリン」をテーマに作った作品

 OKOMEIROは、8月から同社公式直販サイトにて先行発売を開始し、一般発売は2023年3月を予定している。また、売上の一部は、こども食堂に寄付するという。「間接的ですが、玩具メーカーとして未来を担う子どもたちへの一助になればと思っています」(高橋さん)。

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