「ハラスメントを受けた」医師56%、具体的には?:なにもしない
職場で「ハラスメントを受けた」ことがある医師は、どのくらいいるのだろうか。求人サイトに登録している医師に聞いた。
職場で「ハラスメントを受けた」ことがある医師は、どのくらいいるのだろうか。求人サイトに登録している医師に聞いたところ「ある」と答えたのは56%に達していることが、エムステージ(東京都品川区)の調査で分かった。
「ハラスメントを受けたことがある」という人に、ハラスメントの種類を尋ねたところ「パワーハラスメント」(320人)がトップ。次いで「ペイシェントハラスメント(患者家族から受ける暴言など)」(122人)、「モラルハラスメント」(109人)、「セクシャルハラスメント」(66人)と続いた。
「パワーハラスメントを受けた」人からは「なんで仕事があるのに有給使うの? など、上げたらきりがない」(消化器内科)、「治療方針が違う上司と議論しようとしたら、クビにしてやろうか? と脅された」(一般内科)、「僻地への左遷」(泌尿器科)といった声があった。
「ペイシェントハラスメントを受けた」人からは、「『医療はサービス業だろうが』と言われたことがある」(一般内科)、「患者の家族からよくならないのはお前のせいだ、と何度も病院にクレーム電話」(一般内科)などの意見があった。
ハラスメントを受けたときに、どのような行動をしたのかを聞いたところ、「なにもしなかった」(197人)がトップ。次いで「上司や同僚、職場に相談した」(115人)、「転職・退職した」(95人)という結果に。
「その他」と答えた人からは「泣いた」(その他内科系)、「聞き流したがとても嫌な思いをした」(一般内科)、「ひたすら耐えてがんばった」(消化器内科)などの声があった。
インターネットを使った調査で、求人サイトに登録している医師734人が回答した。調査日は5月31日。
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