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「転職したい」新社会人の33%、定年までは?:給料と残業の関係(1/2 ページ)
就職した会社で定年まで働きたいと思っている人は、どのくらいいるのか。2022年春に就職した新入社員に聞いた。
就職した会社で定年まで働きたいと思っている人は、どのくらいいるのだろうか。2022年春に就職した新入社員に聞いたところ「自分に向かなければ(いずれは)転職したい」(32.9%)と答えた人が最も多いことが、NCBリサーチ&コンサルティングの調査で分かった。
次いで「定年まで同じ会社で働きたい」(30.6%)、「分からない」(25.5%)、「いずれは独立・起業したい」(11.0%)と続いた。昨年の調査結果と比べると、「自分に向かなければ転職したい」が5.6ポイント増加、「定年まで同じ会社で働きたい」が0.6ポイント減少した。
この結果について、NCBリサーチ&コンサルティングは「『自分に向かなければ転職したい』が初めて1位となった。『定年まで同じ会社で働きたい』は減少傾向が続いており、過去最低を更新。雇用形態としてジョブ型が広がりつつある中、転職に対するハードルが下がっていることがうかがえる」とコメントした。
将来、どのポジションに就きたいかという質問に対し、「管理職(部長・課長)」(26.4%)がトップ。次いで「役職にはつきたくない」(23.2%)、「中間管理職(係長・主任)」(19.2%)と続いた。
「管理職を希望する割合は、15年以降減少していたが、久しぶりに反転。『社長』の回答も引き続き増加しており、一部ではトップを目指す意欲的な新入社員もみられる」(同社)
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