人気の旅先、日本が断トツ1位 外国人観光客のお目当ては?:8割がYouTubeで情報収集
訪日インバウンド事業を手掛けるTokyo Creativeは、日本以外の国に住む19〜65歳の外国人を対象に「日本旅行に関する意識調査」を実施した。外国人が旅行したい国はどこか聞いたところ、1位は「日本」で87%と高い割合を占めた。
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訪日インバウンド事業を手掛けるTokyo Creative(東京都墨田区)は、日本以外の国に住む19〜65歳の外国人を対象に「日本旅行に関する意識調査」を実施した。外国人が旅行したい国はどこか聞いたところ、1位は「日本」で87%と高い割合を占めた。
調査は、4月25日〜5月9日にインターネットで実施し、227人から回答を得た。
トップの日本以降は、「イギリス」(7人)、「韓国」(6人)、「アイルランド」(5人)、「カナダ」(4人)、「フランス」(3人)と続き、コロナ禍でも海外からの入国受け入れを許容している国が選ばれた。
日本に旅行したい理由は、1位は「日本の歴史と伝統文化を体験する」(70人)、2位は「自然景観を見る」(35人)、3位は「食事」(33人)だった。他に地元の人々との交流や、アニメグッズや舞台となったロケ地を目的とする人もいた。
日本の「都心」と「地方」どちらを旅行したいか尋ねたところ、「都心」が62%と過半数を占めた。挙がった都市は東京や大阪の他、広島や福岡を訪れてみたいという声もあった。「都心」と答えた人からは、「最新のテクノロジーを体験したい」「都心はお店もいろいろあって便利だから」「英語が通じるから」という声が挙がった。
「地方」を選んだ人からは「地方の方が、平和で落ち着けるような気がするから」「自然や季節、伝統を体感したいから」という声があった。
旅行のプランを決めるのに参考にしている情報源は何か聞いたところ、最も多かったのは「YouTube、SNSやweb記事など複数調べる」が44%、次いで「YouTube」が40%、「web記事」が10%だった。YouTubeから情報収集している割合が合わせて8割と、高い割合を占めていることが分かった。
また海外旅行をしようと思うきっかけは何か聞いた。最も多かったのは「訪問したい国が海外観光客を受け入れると発表したら」で70%、他の30%は「いったん旅行はしないで様子を見る」「WHOが安全に旅行できると発表した時」など、比較的慎重に検討している段階であることが分かった。
政府は、6月10日から外国人観光客の受け入れを2年ぶりに再開。日本の観光産業は今後、日本への旅行を希望する外国人の需要を取り込めるか、注目が集まる。
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