那須川天心VS. 武尊の“世紀の一戦”がABEMAで無料放送 6月20日午後9時から
サイバーエージェントは、6月19日に東京ドームで開催した「Yogibo presents THE MATCH 2022」で“世紀の一戦”とされた那須川天心選手と武尊選手の試合を、ABEMAで無料放送すると発表した。放送日時は6月20日午後9時から。同社の藤井琢倫執行役員が記者会見で明かした。
サイバーエージェントは、6月19日に東京ドームで開催した「Yogibo presents THE MATCH 2022」で“世紀の一戦”とされた那須川天心選手と武尊選手の試合を、ABEMAで無料放送すると発表した。放送日時は6月20日午後9時から。同社の藤井琢倫執行役員が記者会見で明かした。
藤井氏は「50万人以上の方にABEMAペイ・パー・ビュー(PPV、有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステム)を購入していただいた。私の知っている限りでは、日本の格闘技史上、最も多くの皆さまに楽しんでいただけたと考えている」とコメント。ABEMAでは一般チケットの価格を5500円に設定しており、単純計算すれば25億円以上の売り上げがあったとみられる。
これに対して「RIZIN」などを主催するドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行CEOは「格闘技はどんなメジャーなスポーツよりも熱量を持っており、PPVの数字をあげていることは、すでに世界でも証明されている。(事業者側は)今後、いかにしてPPVを収入のボリュームゾーンとして事業を構築していくか。それを考える時代になった」と語った。
一方で榊原CEOは、ネット上に違法アップロードされている動画の現状を指摘し、「モラルを持っていただきたい。目に余る場合は法的アクションを起こします。今、アップロードしている人は削除してください」と苦言を呈した。
THE MATCH 2022は、全試合をABEMAの「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で生中継した。VIP席と同じアングルで試合を楽しめる“300万シートアングル”に加え、那須川選手、武尊選手をそれぞれ応援する「応援チケット」も販売。大会前にファンと選手がつながる生中継など、オリジナルコンテンツを独占公開した。
TOKYO MXではスポーツドキュメンタリーが放送
同大会はスポーツドキュメンタリー番組として、7月24日にTOKYO MXで放送する。榊原CEOは「通信と放送のコラボレーションとして今後のスポーツコンテンツのスタンダードになるかもしれない」とコメント。THE MATCH 2022をあらゆる角度から振り返る特別番組で、ライブ配信では見られなかった「未公開映像」も放送するという。
同大会での「VVIP 1列席」(300万円)は早々に完売し、大きな話題となった。今回の観客動員数は5万6339人で、チケットでの売り上げも20億円にのぼっているとみられる。今後の格闘技のビジネスモデルに影響を与える興行結果となった。
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