学校でマスク「状況に応じ外していい」9割超 熱中症に有効な対策は?:小学生以下の保護者に聞いた
総合保育テックサービス「はいチーズ!」を運営する千は「子どもの熱中症に関する保護者の実態調査」を実施した。園や学校でのマスク着用について聞いたところ、「状況に応じて外していいと思う」と答えた親は9割を超えた。
仕事に役立つ調査データ:
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総合保育テックサービス「はいチーズ!」を運営する千(東京都千代田区)は、未就学児や園・学校に通う子どもを持つ親を対象に「子どもの熱中症に関する保護者の実態調査」を実施した。園や学校でのマスク着用について聞いたところ、「状況に応じて外していいと思う」と答えた親は9割を超えた。
回答の内訳は「十分な距離が保たれているときは外していいと思う」(44.06%)、「運動時は外し、室内では着用するべきだと思う」(38.31%)、「子どもは自己判断での着脱が難しいため常に外しておいていいと思う」(13.03%)だった。「常に着用するべきだと思う」はわずか2.68%にとどまった。
子どもの熱中症を意識するタイミングはいつ?
大人より子どものほうが熱中症になりやすいということを知っているか尋ねたところ、9割以上が「はい」と答えた(90.80%)。熱中症を意識するタイミングについては、「屋外で遊んでいるとき」(97.32%)が最も多く、次いで「屋外でスポーツ・運動をしているとき」(71.26%)、「屋内でスポーツ・運動をしているとき」(50.57%)と続いた。
熱中症の危険度を判断している情報について聞くと「天気予報」(88.51%)、「日差し」(72.41%)、「身の回りの計測器(温度計、温湿度計、熱中症計など)」(37.93%)の順に多く利用されていることが分かった。
子どもの熱中症対策は何をしている?
子どもの熱中症対策を「行っている」と答えた割合は88.51%に上った。具体的には「水分補給」(99.57%)が最も多く、次いで「帽子を着用する」(90.91%)、「気温・体温に合わせて衣類を調整する」(86.15%)だった。
梅雨に入り熱中症の対策が必要な季節だが、マスクを外すかどうかも保護者や教育担当者に難しい判断が迫られている。また現在、思春期の子ども達を中心に「恥ずかしくてマスクを外せなくなった」という精神的問題も生じているという。
一方、厚生労働省は6月21日、屋外でのマスク着用は、熱中症のリスクが高まるとして、「近距離で会話をするような場合を除いて、マスクの着用は必要ありません」との注意喚起を行っている。
今回の調査は、未就学児、園・学校に通う子どもを持つ親を対象に、5月1〜31日にインターネットで行った。有効回答数は261人。
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