エアコンは「24時間つけっぱなし」がいい? 有効な節電対策、シャープとパナの見解は:初の電力需給ひっ迫警報(1/2 ページ)
東京電力管内では6月27日、気温上昇に伴う冷房などの利用増で電力需給がひっ迫する恐れがあるとして、経済産業省は同管内の企業や家庭に対し節電の協力を呼び掛けている。
東京電力管内では6月27日、気温上昇に伴う冷房などの利用増で電力需給がひっ迫する恐れがあるとして、経済産業省は同管内の企業や家庭に対し節電の協力を呼び掛けている。在宅ワーカーにとっては、高くつく電気代も気になる中、電機メーカーはエアコンの有効な節電方法をSNSなどで発信している。実際に、どのような対策が節約に効果的なのか。エアコンは「つけっぱなしがいい」といった意見がSNSでたびたび話題になるが、実際はどうなのか。シャープとパナソニックが紹介する見解をまとめた。
大手電機メーカー、シャープは6月25日、同社の公式Twitterアカウントで、エアコンの電気代節約の方法についてこう投稿した。
「前面のパネルをぱかっと開ける→フィルターを取る→掃除機で埃を吸う→水洗い→陰干し→フィルターつける」
27日正午現在、このツイートには10万を超える「いいね」が押され、大きな反響を呼ぶ。同アカウントは、27日には「おどろいたのは、そもそもエアコンに手入れが必要だと知らない人が多いことでした」とツイート。企業と生活者の間のコミュニケーションの隔たりを懸念するツイートも寄せた。
東京エリアの27日の電力需給は16時〜16時30分の予備率が4.7%、16時30分から17時の予備率は3.7%。トラブルなどが発生すれば、安定供給に最低限必要な3%を下回り、「ひっ迫警報発令」の可能性もある――。
経済産業省は26日、全国初の「電力需給ひっ迫注意報」を発令。東電管内の1都8県に対し午後3時〜午後6時にかけて、「冷房などを活用しつつ、使っていない照明を消すなど無理のない範囲でできる限りの節電を」と呼び掛けた。
エアコンの利用は熱中症予防に必要不可欠だ。一方で、節電し、高くつく電気代も安く抑える必要がある。節電・節約方法を電機メーカーはどのように紹介しているのか。パナソニックとシャープの説明を紹介したい。
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