環境省と気象庁は6月30日、東京都に今年初めて「熱中症警戒アラート」を発表した。東日本から西日本の広い範囲に発表していて、エアコンを適切に使用し、不要不急の外出はできるだけ避けるよう呼び掛けている。外回りの営業や現場業務に携わるビジネスパーソンは注意が必要だ。
環境省の熱中症予防情報サイトによると、熱中症警戒アラートが発表されている地域は千葉県・神奈川県を除く「関東甲信地方」、岐阜県を除く「東海地方」、奈良県を除く「近畿地方」、鳥取県を除く「中国地方」、香川県を除く「四国地方」、山口県・佐賀県を除く「九州北部地方」と「鹿児島県」。
総務省消防庁によると、6月20〜26日の全国の熱中症による救急搬送人員は速報値で4551人。これは昨年同時期の約4倍。発生場所別に見ると、「住居」が最も多く37.3%、次いで「仕事場(道路工事現場、工場、作業場所など)」(9.2%)、「仕事場(田畑、森林、海、川など)」(2.3%)と続いている。
アラート発表時は、昼夜問わずエアコンを適切に使用すること、外出はできるだけ控え、暑さを避けること、喉が渇く前にこまめに水分補給をすること、屋外で人と十分な距離を確保できる場合は適宜マスクを外すことなど、徹底した熱中症予防行為をするよう呼び掛けている。
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