大東建託は、福井県の居住者約3300人を対象に居住満足度調査を行った。「住みここちランキング」の1位は前回3位だった福井市がランクイン。2位勝山市、3位坂井市と続いた。
1位の福井市は、駅周辺に商業施設が集まり、県庁などの行政機関が集積する。学校や美術館などが集まる文教地区でもあり、自然の多い閑静な住宅街が広がるエリアとなっている。
自治体の担当者は「九頭竜川、足羽川、日野川の三大河川の扇状地である福井平野に位置し、2024年度には北陸新幹線の福井駅開業を控えている。出産・子育てサポートも充実していて、街中にはスーパーやドラッグストアも多く、生活に便利。少し郊外に出るだけで海や山もあり自然が広がっている魅力的な街」とコメントしている。
市民からは「北陸の中核都市である金沢市や、名古屋市をはじめとした中京エリア、京都・大阪・神戸といった関西エリアへのアクセスも良好。北陸新幹線が開通すれば信州・関東圏へのアクセスもしやすくなる」「騒がしすぎず、落ち着いた雰囲気でさまざまな年代の人が暮らしていて、近辺に公共の設備が集まり地域のつながりもあり住みやすい」といった声が寄せられた。
2位は昨年1位の勝山市。豊かな自然を抱き、四季の彩をはっきりと感じることができる。国内の恐竜化石の80%は勝山市で発見されていることでも有名だ。北陸自動車道とつながる中部縦貫自動車道も走り、利便性が高く文化・スポーツ、観光から子育て支援まで幅広い施策に力を入れている。
3位は前回4位の坂井市が選ばれた。景勝地「東尋坊」に代表される海岸線や北陸唯一の現存十二天守として知られる「丸岡城」など観光資源を豊富に持つ。高齢者の社会参加率が高く、生きがい、健康づくりが盛んで子育て世代にも人気がある。
一方で、22年の「住みたい街ランキング」は、昨年は北陸内の自治体のみを対象として集計したが、今年は全国の自治体を対象とした。1位は東京23区、2位は前回1位の福井市、3位は大阪市となり、県外の地域のランクインが目立った。
一方で「住みたい街が特にない」(59.0.%)、「今住んでいる街に住み続けたい」(16.5%)と、回答者の約7割が今住んでいる街を評価していることも分かった。
今回の調査は、19〜22年に合計3302人を対象にインターネット上で実施した。住みここちランキングの回答者数は4523人。また、住みたい街ランキングは22年調査における1149人の回答を集計した。
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