大東建託は、富山県の居住者4600人を対象に居住満足度調査を行った。「住みここちランキング」の1位は砺波市、2位は滑川市、3位は富山市となり、トップ3の顔ぶれは3年連続で変動がなかった。
1位となった砺波市は、市中心部に商業施設があり、買い物も交通も利便性の高い環境が整っている。自治体担当者は「ほんの10分車を走らせると、生活関連サービスが充実し、便利なお店が立ち並ぶ市街地へアクセスできるバランスの良さが特徴」だと指摘する。
2021年度から実施している「となみ暮らし応援プロジェクト」では、住宅取得、家賃、結婚新生活、三世代同居の支援や出産祝いなどの新しい取組みを行っているという。
市民からは「道路が平らできれい。自転車も歩道も車も運転しやすい。地震や津波、台風などの災害が圧倒的に少ない。中学生まで医療費無料でありがたい」「夜は静かで治安もいいので安心して住める。保育園や小中学校が近いので子どもも通わせやすい。似たような年代の人が多いのでお互いさまで過ごしやすい」といった声が寄せられた。
2位も昨年同様、滑川市がランクインした。県の東部に位置する富山湾に面した田園都市でコンパクトな街。病院や商業施設、学校、保育所など、日常生活に必要な施設がそろう。充実した子育て施策が特徴で、所得制限を設けずに第2子以降の保育料無償化や高校生までの医療費無償化などを実施している。県内全域にアクセスが良く地価も安いため、近年20〜40代の幼い子どもがいる家庭の転入が増えているという。
3位も昨年の順位と変わらず富山市だった。日本海側のほぼ中央に位置し、富山湾から北アルプス立山連峰までの多様な地勢と雄大な自然を誇り、さまざまな産業と高度な都市機能をあわせ持つ中核都市。北陸自動車道や国道、鉄道8路線が通っており、北陸新幹線も利用できる。ベッドタウンのような住宅密集地だが、スーパーマーケットやホームセンター、コンビニなど必要最低限の商業施設に歩いて行ける。学校も保・小・中・高が徒歩圏内で、子どもたちが安心して生活できる街となっている。
関連記事
- 刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話
魚介類にひそむ寄生虫「アニサキス」による食中毒被害が増えている。この食中毒を防ぐため、創業以来30年以上に渡り、アニサキスと戦い続けてきた水産加工会社がある。昨年6月、切り身に電気を瞬間的に流してアニサキスを殺虫する画期的な装置を開発した。開発秘話を社長に聞いた。 - 悪者アニサキス、スーツ着せるといいヤツに? 阪大教授、サバ100匹さばき「がん治療」の夢拓く
元AKB48でタレントの板野友美さんが「出産より痛かった」と報告し話題になったアニサキスによる食中毒。そんな嫌われ者の寄生虫に、“スーツ”を着せることに成功したと大阪大学の研究グループが発表した。スーツを着せたアニサキスは、将来、がん治療に生かせる可能性があるという。一体、どういうことなのか。 - エアコンは「24時間つけっぱなし」がいい? 有効な節電対策、シャープとパナの見解は
東京電力管内では6月27日、気温上昇に伴う冷房などの利用増で電力需給がひっ迫する恐れがあるとして、経済産業省は同管内の企業や家庭に対し節電の協力を呼び掛けている。 - 従業員の「名札」は時代に見合うのか クレーマーが盗撮、SNS投稿も 企業が取るべき対応は?
従業員が身に着ける名札。近年、悪質な利用客がスマートフォンなどで無断撮影しSNSに投稿するといった被害が増えている。こうした行為はカスタマーハラスメントと呼ばれ、国が対策へ動き出している。企業側は、従業員の安全を守るために、どのような対策が必要なのか。カスハラ問題に詳しい弁護士に話を聞いた。 - 使いやすさより可愛さ! 台湾で立体型の交通系ICカードが大ヒットするワケ
改札機にかざすだけで列車に乗れ、店舗での買い物にも使える交通系ICカード。カードだから当然、フラットな形をしているが、お隣の台湾では少し事情が違う。フラットではなく、キャラクターなどをあしらった立体型のカードが主流だ。日本でいま話題のヤクルトや、森永のミルクキャラメルの箱を模したものなど、企業とコラボしたユニークなアイテムがそろう。いったい、なぜ作ったのか。そこには、日本企業にも参考になる、常識を覆すものづくりのアイデアと、確たる販売戦略があった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.