「ビッグカツ」や「岩下の新生姜」をギターの音で表現したら大当たり どんな音?:100台売れれば大ヒット(1/4 ページ)
LEP INTERNATIONAL(岩手県花巻市)が発売する「スグル食品のビッグカツディストーション」が、ギタリストを中心に注目を集めている。スグル食品(広島県呉市)とコラボし、駄菓子の「ビッグカツ」を音で表現した商品という。なぜコラボした?
味や食感を“音”で表現できるのか――。そのような前代未聞の挑戦が、ヒット商品を連発している。
楽器用エフェクターの生産や輸入販売を行うLEP INTERNATIONAL(岩手県花巻市)が、展開するブランド・Effects Bakeryより発売した「スグル食品のビッグカツディストーション」が、3月下旬の発売から3カ月間程で約1000台を売り上げている。世界中でしのぎを削る新興ブランドにとって、「100台売れれば大ヒット」と言われる業界では異例のセールスだ。
水産加工食品メーカーのスグル食品(広島県呉市)とコラボし、駄菓子の「ビッグカツ」を音で表現した製品。食品メーカーとのコラボは今回が3弾目で、今回はそのいずれも記録的な売れ行きを出している。前例がなかったある種マニアックな共同作業から見えてきた両者のwin-winとは――。
そもそも、エフェクターとは?
一般には耳慣れない「エフェクター」という単語。音楽ライブやテレビ番組などで、ギタリストの足元に何か小さな機械らしきものが映っているのを見たことがある人もいるかもしれない。これがエフェクターだ(とはいえ、エフェクターにはラック型やソフトウェアなどさまざまな形態がある)。
音にエフェクト(効果)をかけるエフェクターにはさまざまな種類がある。例えば「ポロンポロン」と鳴るクリーンなギターサウンドを、ロックっぽく「ギュイーン」という歪(ひず)んだ音にすることもできるし(オーバードライブなど)、カラオケのエコーのようにやまびこ効果を与えられるもの(ディレイ)、トンネルやお風呂で響いているかのような残響音を足せるもの(リバーブ)など、説明が尽くせないほど多くのカテゴリーがあり、世界中のメーカーが個性あふれる製品をリリースし続けている。
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