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美顔アプリで天下取ったMeitu、仮想通貨暴落で60億円の赤字浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/5 ページ)

画像SNSの成長とともに一世を風靡した美顔加工アプリの提供社「Meitu」が、22年上期の純損失が60億円に達するとの業績予想を発表した。赤字幅は前年同期の2倍〜3倍近くに拡大する見込み。背景には、投資した仮想通貨の暴落があり、批判の声が上がっている。

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 中国に「美図(Meitu)」というIT企業がある。日本で“インスタ映え”が流行語になるなど画像SNSが急成長していた2016〜17年に、美顔加工アプリで世界を席巻した。

 他社に先行していろいろなトレンドの波に乗りながらも、その後は後発との競争や環境の変化に勝てずに蹴落とされるサイクルを繰り返している。

 波に乗ったり落ちたり、波間を漂っているうちに、もはやどこを目指しているのかも分からなくなっているが、話題性のあるところに乗っかるので、その都度ニュースになる。今回もそうだった。

 同社は7月3日夜、22年上期の純損失が2億7490億〜3億4990億元(約55億8000万〜約71億200万円)に達するとの業績予想を発表した。赤字幅は前年同期の1億3770億元(約28億円)から2倍〜3倍近く拡大する見込みだ。

 その原因は、21年に投資した仮想通貨の暴落である。


美顔加工アプリで一世を風靡したMeitu。130億円分の仮想通貨に投資した結果、暴落による純損失が60億円に達するとの業績予想を発表。批判の声が上がっている(写真はイメージ、写真提供:ゲッティイメージズ)
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