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異例の350万本突破 リップモンスターが口紅市場で“モンスター級”になれた理由:KATE25周年(4/4 ページ)
コロナ禍により、化粧品市場は大きな打撃を受けた。2020年は6670億円(前年比88%)と大きく落ち込み、21年もほぼ同水準となった。最大の要因はメークアップ化粧品で、特にファンデーションや口紅など、マスクを着用すると崩れたり隠れたりしてしまうカテゴリーの落ち込みが大きくなっている。こうした状況にあって、累計販売本数が350万本突破するほどの人気商品となっているのが、KATEの落ちにくい口紅「リップモンスター」だ。
モンスターから口紅の代名詞へ
1997年に誕生したKATEは、今年で25周年。ブランドが生まれた当時は、女性の社会進出が進んだ時期だ。コンサバやおとなしいメークではなく、ルールに縛られない、自分の自由に好きなメークをすることを、ブランドコンセプトの「no more rules」に込めたという。
「コロナ禍を通してあらゆるものが変わりました。生き方や美の価値観、メークの楽しみもそうだと思います。その中でリップモンスターは、コロナ禍を取り入れ、それまでの口紅の既成概念を覆した存在だと思います」(若井さん)
マスクメークを経て、もはや落ちにくく色持ちがいい口紅は、当たり前となった。このトレンドは、マスクを外した後のメークでも継続していくだろう。「リップモンスターは今後も育成を続け、口紅=KATEのリップモンスターとなるようなブランドにしていきたいです。そのために新色の展開や、リキッドなど新しいタイプを出していきたいと考えています」(若井さん)。2年目のモンスターは、どんな色味を見せるのだろうか。
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