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「旧統一教会」は海外でどんなビジネスをしているのか “見逃せない”事実に迫る:世界を読み解くニュース・サロン(4/5 ページ)
安倍晋三元首相の暗殺事件に絡み、あらためてクローズアップされた旧統一教会。海外での報道も見ると、日本としては看過できない話も出ている。それは……。
韓国製はほとんど扱っていない
不思議なのは、もともと韓国系の宗教団体が絡んでいるのに、韓国製はほとんど扱っていないことだ。
実は、旧統一教会の関係者である文氏の実娘は、北米で寿司を「牛耳っている」ことから、米国で寿司が超人気料理になっていることについて、こんな発言までしている。
「(寿司を流行らせるために)とんでもない貢献をしている」
そして「True World Foods」を事実上設立したのが文氏であることに触れ、「彼が『True World Foods』を作った当時、寿司のことなんて誰も知らなかったし、生の魚を食べることも知らなかった」と言い、文氏のおかげで「みんなが寿司を好きになった」と主張している。
この話は、飛躍しすぎている気もする。そもそも米国で寿司を広めたのはロサンゼルスの和食店が最初だといわれている。旧統一教会側の言い分は、漁師が寿司という料理を流行らせたと言っているようなものである。「True World Foods」は寿司を販売してはいない。
うがった見方をすれば、霊感商法で日本人から多額のカネを集めてきた旧統一教会は、やはり引き続き、日本の商品を大量に掲載し、日本を“搾取”しながらビジネスを展開している。そうした資金が、旧統一教会の運営にも回っている可能性がメディアなどで示唆されている。
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