インタビュー
アップル勤務からTinderのトップに 「世界を股にかける」CEOの手腕:グローバルエリートのキャリア(2/4 ページ)
Tinderのレナータ・ナイボーグCEOに、これまでどんなキャリアを歩んできたのかを聞いた。
アップルで最も印象に残った仕事
――アップルで最も印象に残った仕事は?
仕事でTinderを知ることができたのは貴重な経験でした。ゲームではないアプリですし、全てのApp storeで手に入れられるからです。
最初は仕事目的でダウンロードしたのですが、友人から「自分のために使ってみては?」といわれて、実際に使ってみたら夫と出会いました。まさかTinderで働くことになろうとは、当時は夢にも思いませんでした。
Tinderはマッチングアプリとしては有名ですが、世間一般的にはあまり知られていないかもしれません。事業規模も大きく、水面下では真剣にビジネスを営んでいるので、もっと、世の中の人に当社の事業がこういうモノであると理解してもらいたいと思っています。
――どういった経緯で、Tinderで働くことになったのか?
アップルのあとヘッドスペースという企業にいました。ただその間も、ヘッドハンティングの会社の人からよくメールをもらっていました。
ある日、Tinderから非常にパーソナルなメールをもらい、人材を重視している会社だと感じられました。面接のプロセスも時間をかけてくれました。その中には(親会社の)マッチグループのCEOや経営陣とも1時間、2時間と、長い時間を割いて話をできました。
まさに「マッチングができるかどうか」というプロセスで、「お互いを知って、お互いを判断しましょう」という流れになっていましたね。CEO職にはコロナ禍での就任だったので、最初はリアルで社員と会うこともないまま仕事をしていました。
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