役員報酬1億円以上は663人、1位は?:過去最多
2022年3月期決算で、1億円以上の役員報酬を手にした人はどのくらいいるのだろうか。東京商工リサーチが調べたところ……。
2022年3月期決算で、1億円以上の役員報酬を手にした人はどのくらいいるのだろうか。開示した企業は287社で、人数は663人。前年の253社から34社増、人数も前年の544人から119人増で、社数・人数ともに開示制度が開始された10年3月期以降で、過去最多を更新していることが、東京商工リサーチの調査で分かった。
役員報酬の最高は、Zホールディングスの慎ジュンホ取締役の43億3500万円。歴代5位の報酬額で、連結子会社LINEからの報酬が41億4600万円(うち、ストックオプション41億700万円)だった。
2位は、第一交通産業の黒土始会長の19億400万円(前年3億1000万円)。固定報酬2億4000万円、退職慰労金7000万円のほか、取締役退任に伴う特別功労金15億9400万円。3位は、ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEOの18億8800万円(同12億5300万円)。定額報酬2億1500万円、業績連動報酬3億9100万円のほか、ストックオプション15万株、譲渡制限付株式7万5000株が付与された。
「役員報酬は基本報酬が中心だが、近年は業績連動に加え、ストックオプション、株式報酬などの非金銭報酬も高まっている。一方、退職慰労金による多額の報酬は減る傾向にある」(東京商工リサーチ)
報酬額が10億円以上だったのは8人(前年5人)で、前年を3人上回った。報酬額40億円以上は、17年のソフトバンクGのニケシュ・アローラ元副社長(報酬額103億4600万円)以来、5年ぶり。一方、1億円以上2億円未満は474人(同392人)で、全体の71.4%を占めた。
関連記事
- 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 「社会人お笑いライブ」の舞台裏 うまくいかない人の“受け皿”になれるか
プロ出禁のお笑いライブをご存じだろうか。名前は「社会人お笑いライブ」。ステージに立てるのは、お笑いのプロではない社会人のみ。どんなライブになっているのか、仕掛け人に話を聞いた。 - 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。 - 都内の中小企業で働く人、年収はいくら?
中小企業で働く人たちは、どのくらいの給与を手にしているのか。都内に拠点を置く中小企業を調べたところ……。 - 「日本のアニメ」は家電や邦画と同じ道を歩んでしまうのか
技術や品質が「下」だとみくびっていた相手に、いつの間にか追い抜かれてしまう。そんな悪夢がやって来るのだろうか。白物家電や邦画が追い抜かれたように、「日本のアニメ産業」も負ける日がやって来て……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.