人気拡大中のネッククーラー 誕生のきっかけは、暑いときの“ある行動”:節電や現場仕事でも重宝(4/4 ページ)
夏の猛暑は深刻だ。熱中症警戒アラートも毎日のように発令されており、日々の暑さ対策もはや必須となってきた。暑さ対策といえば、定番の扇子や日傘から最近では手持ち扇風機もよく目にするようになってきたが、ここ最近じわじわと人気が拡大している商品がある。家電メーカーのサンコーが手掛ける「ネッククーラー」だ。
働く大人の熱中症対策に
そして、現場用に特化したのが「ネッククーラーPro R4」だ。ペルチェ素子を通常の倍の4枚使用し、体感の冷却度を飛躍的にアップ。現場用であるため、防水はもちろん防塵機能も強化した他、付属ストラップで落下防止機能も追加した。「現場用ということで、あえてデザインを仮面ライダーのライダーベルトのような、かっこいい武骨なものにしています」(えきさん)。
シリーズ累計92万台を売り上げ、同社の主力商品となっているネッククーラー。近年は、他社からも似たような商品が発売されているが、放熱性能と並び安全性の高さにかなりこだわっているという。
ネッククーラーは、いうなればバッテリーを首にかけているので、急な発熱や爆発などの危険性がゼロというわけではない。そのため、本体やバッテリーはあらゆる衝撃から守るための二重プロテクト仕様。小型化・軽量化がマストではあるが、ここだけは譲れないという。
もともとは個人向けに発売したネッククーラーだが、前述のように現場向けの人気が急拡大している。これほどの猛暑・酷暑が続く中で、熱中症対策は個人だけではなく、企業からの注文も相次いでいるという。
また、最近の節電需要も相まって、屋外だけではなく屋内で使用する人も増えているという。「例えば在宅勤務や家事の最中など、クーラーを使うほどではないが暑い、という時にご使用いただくことも増えてきました」(えきさん)。
同商品は毎年リニューアルを行っていて、次期モデルについて、えきさんは「個人向けは小型化とデザイン性の向上、現場向けでは警備員、駅員、介護士など幅広い業種で使っていただけるよう改良を重ねたいです」と話す。
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