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「サウナバスを作りたい」──上司の反対を押し切り独立、バス会社社員の熱い思い:バスでととのう(5/5 ページ)
引退したバスを改造したサウナの「サバス」が話題となっている。作ったのは、神姫バスから独立したリバース代表の松原安理佐さん。上司の反対も押し切り進めたというサバスの誕生秘話を聞いた。
ミュージックビデオ、スポーツチームなど意外な問い合わせも
「サバス」は30万円程度で施設に貸し出し、施設は利用者からサウナ料金を取るという形で運営している。これまで宣伝に費用を掛けたことはないが、週末は予定が入っていることが多いそうだ。
バスで行ける場所であれば、日本全国どこへでも出張する(交通費は貸出先の施設が負担)。関西のメディアに取り上げられることが多い関係で、始めは関西ばかりから予約が入っていたが、富山県のテレビで取り上げられたことをきっかけに北陸地方からの依頼も増えた。直近では、7月31日と8月6〜7日に愛知県新城市の「湯谷園地」でJR東海が主催するイベント「あいち“冷やし旅”」の一部として営業する。
想定していた温浴施設やキャンプ場などのアウトドア施設の他にも、スポーツチームからのホームゲームの際に使いたいといった問い合わせや、ミュージックビデオの撮影に使わせてほしいといった依頼もあった。
「意外なお問い合わせが来て驚くことも多いです。いろんな分野のお話をいただいています」と松原さんは笑顔を見せる。
神姫バスの一社員だった松原さんのアイデアから生まれた「サバス」は、全国各地を周り、ユニークなアイデアや本格的なサウナでサウナファンを魅了している。
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