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島根の山奥に「ホテル」が誕生 全5室にテレビはなし:古い旅館をリノベーション(1/2 ページ)
島根の山奥にある秘湯・有福温泉に、新たなホテルが誕生した。その名は「Showcase Hotel KASANE(ショーケースホテル かさね)」。どんな特徴があるのかというと……。
島根の山奥にある秘湯・有福温泉に、SUKIMONO(島根県江津市)が運営するホテル「Showcase Hotel KASANE(ショーケースホテル かさね)」が誕生した。「てしごとの、そばで。」をコンセプトとしていて、50年前に建てられた古い旅館をリノベーションして、7月30日に開業した。
有福温泉の歴史
Showcase Hotel KASANEが位置するのは、島根県の山奥にある「有福温泉」。その歴史は古く、今から1370年以上前、聖徳太子の時代にインドから来た法道仙人が見つけたとされ、“名湯が湧く福有の里”として古い歴史をもつ温泉街だ。温泉は無色透明な単純アルカリ泉で「美人の湯」として親しまれ、ホテルから徒歩圏内には3つの外湯がある。
有福温泉は昭和から平成にかけ豪雨による浸水被害を数回受け、2010年には旅館3軒、民家1軒が全焼する火災が発生した。もとは20軒以上あった宿も3軒になり、飲食店や土産物屋も減り、客数の大幅な減少と経営者の高齢化が課題となっている。
その後、江津市が街をあげた再開発を目指し、宿泊と食事どころを分けた「温泉地 まるごとホテル」のプランを構想。21年に工事を開始し、飲食店の新規オープンや既存旅館のリニューアル、廃業した旅館のリノベーションが行われた。同社も再開発を担う1事業者として名乗りを上げ、ホテルの設計デザイン、運営を行うこととなった。
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