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地方の「超高層ビルマウント」に習政権激怒、500メートル以上のビル建設禁止に:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/5 ページ)
高層ビルは都市にとって発展のシンボルだ。そして20世紀の超高層ビルは米国に集中していた。しかし2022年時点で、世界の高層ビルトップ10の半分は中国にある。中国政府は、虚栄心やマウントのために地方にさえ超高層ビルが次々に建築される状況に、神経をとがらせている。
高さ500メートル以上の建築物は絶対禁止
7月12日、国家発展改革委員会(発改委)は「高さが500メートルを超えるビルの新規建設を禁止し、250メートルを超えるビルの新規建設を厳しく制限する」という通達を発表し、「大欲、欧米への媚び、奇怪が織りなす建築物のカオス」を痛烈批判した。
実は中国政府による高層ビル建設規制の通達は、20年4月に「原則として高さ500メートル以上の建築物の新規建設を禁止」と決定して以来4回目だ。
21年10月には高さ500メートル以上の高層建築物の建設が一律禁止されたほか、
- 人口300万人以下の都市で高さ150メートル以上の超高層ビルを建設する場合、特別な承認が必要。高さ250メートルを超えるビルの建設は一律禁止。
- 人口300万人以上の都市では、一定の条件下で高さ250メートル以上のビルの建設を申請できる。
などと線引きを決め、基準を守らず建設を承認した担当者を処罰する方針も示した。
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