キャンピングカー人気を支えるのはどんな人? 実際の旅の様子は: 鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(2/3 ページ)
近年、注目度が高まっているのがキャンピングカーです。国内のキャンピングカー業界をまとめる日本RV協会が7月に発表した「キャンピングカー白書2022」を参考に、その人気を支えている人は、どんな人なのかを紹介します。
夫婦で2泊3日、予算は5万円未満
では、そんなキャンピングカーのユーザーは、どのように旅しているのでしょうか?
年間での利用回数を尋ねてみると、一番に多かったのが「6〜10回」の24.6%、続いて「11〜20回」の22.2%、そして「日々の生活に利用している」が21.9%、「21回以上」が15.5%。最も少ないのが「1〜5回」の15.8%でした。
つまり、約85%の人が年間6回以上(2カ月に一度以上利用に相当)であり、約6割が「11回以上」(ほぼ毎月利用)となります。わざわざキャンピングカーを購入するのですから、ユーザーの旅に出る頻度は多いと見ていいでしょう。
では、一回の旅行は、どれだけの日程で行われるのでしょうか。「2泊3日」がトップで36.6%、続いて「1泊2日」が34.8%。この2つで約7割を占めます。「日帰り」はわずか2.4%。「3泊4日〜5泊6日」は17.6%。「一週間以上」は8.6%。長期の旅行が可能なのも、キャンピングカーの魅力の一つといえるでしょう。
そして旅行に「誰と行くのか」と聞いてみれば、「夫婦やパートナー」が74.2%で一位。続いて「ペット」が35.6%、「ファミリー」26.8%、「同行者なし」11.9%と続きます。2人旅が主流で、家族旅行は約4分の1、一人旅が約1割といったところのようです。
1回当たりの旅の予算を尋ねてみると、「1〜5万円未満」が67.7%でトップ、続いて「5〜10万円未満」が18.9%、「10万円以上」が6.8%、「1万円未満」が6.8%という答えに。ちなみに「何人」で「何日間の旅行か」は問われていません。ただし、先の質問で「1泊2日〜2泊3日」「夫婦やパートナー」での旅行が約7割であったと考えれば、2人で3日の旅行で5万円予算ならば、それなりにリーズナブルなのではないでしょうか。
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