スマホで寝つき改善? 「さわって眠れる」アプリ、仙台のベンチャー企業が開発:新しい「寝落ち」体験を
ネットサービスの企画開発などを行うギジン(仙台市)は、8月3日より「さわって眠れる睡眠アプリ―睡眠観測」をリリースした。目を閉じたまま、指で画面をなぞるシンプルなゲームで眠りを誘う。
ネットサービスの企画開発などを行うギジン(仙台市)は、「さわって眠れる睡眠アプリ―睡眠観測」をリリースした。目を閉じたまま、指で画面をなぞるシンプルなゲームで眠りを誘う。
アプリでは「ベッドに入った後なかなか寝付けなくて苦しい」という課題解決に特化し、「スマホをさわって眠る」方法を提案する。あまり複雑な操作ができない入眠前に、シンプルな操作のゲームをすることで、眠りにくいときの苦痛を軽減する。
ゲームは「小川でカエルを探す」「海でイルカを探す」「夕陽の海岸でカモメを探す」「夜の森でフクロウを探す」――などのシーンを用意した。ユーザーが好みに合わせて好きなシチュエーションを独自にカスタマイズすることもできる。
背景にはレトロなゲーム音楽が流れ、リラックスしながらゲームを楽しめる。こうした音楽と効果音、世界観の組み合わせは900万通りを用意している。
また、ベッドに入ってから眠りにつくまでの時間を「入眠潜時」として記録しており、 日々の睡眠の改善に活用できるように設計した。
同社によると、1年前に体験版アプリを公開したところ、「眠れるようになった」という声が多く集まったといい、使い勝手を向上させコンテンツを拡充し、正式版のアプリの公開に至った。
開発担当者は「緊張する場面(例えば歯医者や会議)でスマホを触るが、つるつるしたガラスを指でなでていると気持ちが落ち着いていた。これらの経験が『さわって眠れる』アプリが生まれる土壌となった」とコメントしている。
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