宿坊でテレワークも 山梨・南アルプスの法源寺に「お寺ホテル」 9月オープン:過疎や空き家解消にも寄与
山梨県南アルプス市の法源寺に9月7日、同地域初となる貸切宿坊「Temple Hotel南アルプス法源寺」がオープンする。寺に泊まる「OTERA STAY(お寺ステイ)」を全国9カ寺で展開するシェアウィング(東京都千代田区)が運営する。
山梨県南アルプス市の法源寺に9月7日、同地域初となる貸切宿坊「Temple Hotel南アルプス法源寺」がオープンする。寺に泊まる「OTERA STAY(お寺ステイ)」を全国9カ寺で展開するシェアウィング(東京都千代田区)が運営する。
「Temple Hotel南アルプス法源寺」は、最大8人が宿泊可能となる1日1組の貸切宿。庭で焚火やバーベキューを楽しめるほか、テントサウナも備え、快適な宿泊設備とアウトドア空間を提供する。
希望者には寺ならではのアクティビティや体験学習を提供する。朝のお勤めや写経に加え、「テンプルモーニング(Temple Morning)」という「早起きとお経とお寺の掃除」をお坊さんと行う「心と体を調える体験学習」を提供する。
他にも、お寺の本堂を仕事場やミーティング場所として開放する「お寺ワーク」の提供も行う。Wi-Fiやプロジェクターなどの仕事環境も整い(要予約)、神聖な空気が流れる静かな環境で集中して仕事をするなど、宿に泊まるだけでなく、お寺ならではの学びの体験や心と体を調える過ごし方ができることを特徴としている。
南アルプス市は県西側の南アルプス山麓に位置し、名峰が連なる日本有数の登山エリアとして知られる。同宿坊は空き家を寺が取得し、宿坊として改装した。同地域で貸切宿坊ができるのは初めてで、運営するシェアウィングは、南アルプスらしさを感じられる「地域観光の入り口の宿」として、過疎や空き家問題に悩む地域の活性化にも寄与したい考えだ。
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