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米アマゾンがアイロボットを買収、その狙いは何か?知らないと損?業界最前線(5/5 ページ)

米アマゾンは8月5日、ロボット掃除機「ルンバ」を展開する米アイロボットを約17億ドル(約2200億円)で買収すると発表した。アイロボットの創業者であり会長兼CEOは、引き続きCEOとして留まるという。この買収によるアマゾンの狙いと、ルンバの今後について考えてみたい。

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危惧する声も大きいなか、加速するスマートホーム市場

 アマゾンは、世界のテック市場を寡占するGAFAの一角だ。その巨大テック企業が、世界シェアナンバーワンのロボット掃除機ブランドを手に入れ、さらには各家庭の間取りデータまで入手することを危惧する声は少なくない。

 最新のルンバには、カメラを備えたモデルが増えており、室内を写すことができる。これで室内の様子を見て「自動的に商品が届くのでは?」という笑い話すら、現実味を帯びてきた。


ルンバが搭載するマッピング技術による間取りデータが、今後はさまざまな形で活用されていくことになるだろう

 しかし技術的に可能でも、自動的に商品が届くといった取り組みは行われないだろうと筆者は考えている。

 これまでも、ロボット掃除機が搭載するカメラが捉えた映像の活用に関しては、プライバシー保護の観点消極的な意見が多い。そのため映像の利活用は、ペットの監視機能に限定しているロボット掃除機が多い。さらに他のロボット掃除機とは異なり、ルンバは室内映像をスマートフォンアプリから見られる機能を搭載していないのだ。

 また間取りデータに関してもビッグデータとしては活用されるが、プライバシー保護の観点からも、個人をひも付けては利用されないだろうと考えている。

 アマゾンによるアイロボットの買収は、ロボット掃除機市場でのアイロボットの強味をさらに強固なものへと押し上げるだろう。しかし、すぐにはそれ以外の変化は見えてこないと予想している。

 それでもアイロボットの持つさまざまな技術が、アマゾンのスマートホーム機能の進化を加速させることは間違いない。

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