「ルンバ」を中国勢が猛追、日本メーカーの今後は? 最新ロボット掃除機市場:知らないと損?業界最前線(1/4 ページ)
ロボット掃除機の代表的な製品といえば「ルンバ」。2002年の初代モデル発売以降、約20年間、国内シェアは1位。これを猛追するのが中国メーカーで、一方、日本メーカーは急速に存在感を失っている。今後さらに普及が進むだろうロボット掃除機について、市場動向を見ていく。
近年、存在感を増しているロボット掃除機。共働き世帯での普及率は3割を超えたといわれており(こどもリビング「ウーマンリサーチ」調べ)、もはや珍しい家電ではなくなった。市場が右肩上がりに拡大しているようにも見えるが、メーカーの勢力図は大きく変化してきている。
ロボット掃除機の代表的な製品といえばiRobot(アイロボット)の「ルンバ」だ。2002年に初代モデルを発売。それから約20年間、ロボット掃除機の市場を牽引してきた。その勢いは現在も変わっておらず、国内シェアは台数ベースで71.1%だという(アイロボットジャパン調べ)。
22年2月に発売されたアイロボット「ルンバ j7+」(直販価格12万9800円)。掃除機が吸引したゴミを充電台が自動で吸引し収集するフリーベースが付属。前面カメラで、家具などのほかペットの排泄物などの障害物を認識し回避できる
そのルンバを猛追しているのが中国メーカーのロボット掃除機だ。代表的なメーカーが世界シェア2位の「ECOVACS(エコバックス)」。同社は1998年よりロボット掃除機の開発・製造・販売を行なっており、14年から日本市場にも進出。数多くのロボット掃除機を発売している。
このほかにも、ヤマダ電機が独占販売を行なっているRoborock(ロボロック)や、モバイルバッテリーなどのデジタルガジェットでシェアが高いAnker(アンカー)などの中国メーカーが、近年のロボット掃除機市場で存在感を示しているのだ。
Amazon.co.jpや価格.comのランキングでも、ラインアップのほとんどをルンバと、中国メーカーのロボット掃除機が占めている。
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