高校の金融教育必修化、義務化を「知らなかった」高校生が約6割（2/3 ページ）

　ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、MMDLaboの運営するMMD研究所と共同で、「高等学校の金融教育必修化に関する意識調査（高校生と親と教師の意識）」を実施した。その結果、高校生の63.2％が金融教育の義務化について「知らなかった」と回答したことが分かった。

[季原ゆう，ITmedia]

高校生の金融教育で必要だと思うこと

　次に、高校教師に、高校生の金融教育で必要だと思うことについて聞いてみると「家庭での指導」が32.2％で最多となった。次いで、「金融に関する興味・関心を高めること」（31.8％）、「専門家からの指導」（30.2％）となった。

高校生が金融リテラシーを十分身につけていると思うか（出所：プレスリリース）

　また、高校生が金融や経済に関する知識や判断力（金融リテラシー）を十分に身につけていると思うかについて聞いてみると、「どちらかといえば身につけていないと思う」と「身につけていないと思う」を合わせて、60.6％が「身につけていないと思う」と回答した。

金融リテラシーを身につけていないと思う理由（出所：プレスリリース）

　理由を聞いてみると、「お金や金融について学ぶ機会が今までなかったから」と回答した人が最も多く、38.6％だった。次いで「学校の授業だけでは、補えないと感じるから」36.6％、「お金や経済に関する知識がないと感じるから」が36.0％となった。

家庭内の金融教育での悩み（出所：プレスリリース）