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高校の金融教育必修化、義務化を「知らなかった」高校生が約6割(3/3 ページ)

 ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、MMDLaboの運営するMMD研究所と共同で、「高等学校の金融教育必修化に関する意識調査(高校生と親と教師の意識)」を実施した。その結果、高校生の63.2%が金融教育の義務化について「知らなかった」と回答したことが分かった。

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家庭内金融教育はほとんどない

 高校生の親に、家庭内での金融教育の実施について尋ねてみると「実施している」と回答したのはわずか16.9%にとどまった。家庭内の金融教育についての悩みは、「自分の金融に関する知識が不足していること」が21.9%、「どこから教えて良いのか分からないこと」18.1%、「自分の知識が誤っていないか不安なこと」が16.8%だった。

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高校生が今後学んでいきたい金融に関する項目(出所:プレスリリース)

 高校生に、今後金融に関して学んでいきたいか聞いてみると、60.3%が「学びたい」と回答した。今後、学びたい金融に関する項目については、「適切な収入・支出の管理方法について」が52.8%で最多となった。次いで「保険の種類と必要になる金額の理解について」が52.4%、「住宅ローンやカードローンの仕組みやリスクについて」51.0%となった。

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家庭内の金融教育で親が子供に求めること(出所:プレスリリース)

 家庭内の金融教育で、親が子供に求めることについて聞いてみると、「お金の大切さを分かってほしい」「お金を計画的に使えるようになってほしい」が42.3%で最多となった。

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高校生に家庭内で身につけてほしい金融リテラシー(出所:プレスリリース)

 次に、高校教師に、家庭内で身につけてほしい金融リテラシーは何かを聞いてみると、「お金の大切さを理解すること」(52.4%)と回答した人が最も多くなった。次いで「自分のお金を管理できるようになること」(50.4%)、「お金を無駄遣いしなくなること」(47.2%)だった。

 調査は、高校生とその親向けに、予備調査では15〜69歳の全国の男女5万人を、本調査では高校生481人、親1000人を対象に実施した。また、高校教師向け調査では、予備調査は20〜69歳の教育関係者1万人、本調査では高校教師500人を対象に実施した。調査期間は、高校生・親向け調査は6月24〜28日、高校教師向け調査は6月24〜27日。

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