コロナ禍でコーヒーの楽しみ方はどう変わった? 自宅派、カフェ派の割合は:始めたこと(1/2 ページ)
スコープは、新型コロナ感染拡大前後での「コーヒー飲用実態」を調査した。コロナ禍でコーヒーの楽しみ方はどう変わったのだろうか。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
総合広告業務を展開するスコープ(東京都千代田区)は、新型コロナウイルス感染拡大前後での「コーヒー飲用実態」を調査した。コロナ禍では自宅で丁寧に焙煎したコーヒーをじっくり味わうなど、在宅時間を充実させている人が増加。アフターコロナではアウトドアシーンでコーヒーを飲むなど、これまで実践したことがない楽しみ方に関心がある人が多いことが分かった。
コーヒーを飲む頻度は「自宅」は増加、「カフェなど」は減少
調査では週1回以上コーヒーを飲用する人を対象に、2020年1月の新型コロナ感染拡大前とそれ以降で、コーヒーを「自宅」および「自宅外(カフェなど)」で飲む頻度を比較した。
自宅は「とても増えた」+「やや増えた」が計42.2%に対し、自宅外は同22.2%。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などにより、外出機会よりも「巣ごもり」の時間が以前と比べて増加したことで、「自宅でコーヒーを飲む」頻度が高くなったようだ。
コロナ禍前から実践していたこと
20年1月以前から実践していたコーヒーの楽しみ方で多いのは、「インスタントコーヒー」(74.8%)や「ドリップパック」(62.7%)、「テークアウト」(52.2%)など。「バーベキュー」や「カフェ巡り」を選択した人も一定数おり、味だけでなく体験にこだわる様子が見られた。
コロナ禍で始めたこと
20年2月以降で始めたことは、「ドリップパック」(10.8%)のほか、「お店からコーヒーをテークアウト」(9.5%)、「宅配サービス(ウーバーイーツなど)利用」(7.4%)など「お店から自宅などへコーヒーを持ち出す」行動が上位に。加えて「自宅で『セルフ手挽き』」(8.5%)、「自宅の庭・ベランダのバーベキューでコーヒーを飲む」(6.7%)といった「おうち時間を充実」するための行動など、コーヒーを飲む行為を「自宅」に集約する傾向がうかがえる。在宅勤務へシフトしたことで「テレワーク目的のカフェ利用」(6.7%)といった行動も見られた。
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