インタビュー
大企業とベンチャー、仕事と遊び、都市と地域 「ボーダーレスな生き方」の驚くべき効果:各界のプロデューサーが語る(3/5 ページ)
領域に捉われずボーダーレスに行動することによって、どんな世界が見えてくるのか。第一線で活躍する各界のプロデューサーたちが語る、仕事と人生を豊かにする生き方とは――。
マイナスなことを話した方がつながりやすい
吉川 自己紹介をする時に、自分がどれだけ素晴らしいかっていう話をすると、友達できないじゃないですか。ちょっとマイナスなことを言った方が、人はつながりやすい。ところが、スタートアップって、自分たちの事業がどれだけ素晴らしいかをプレゼンテーションするでしょう。
あれを聞くといつも、「この人、絶対友達できない人だな」と思うんですよ。だって、そんなに素晴らしいんだったら「勝手にやれば?」って思っちゃう。そういう時は逆に、どんなに自分の事業がダメなのかとか、失敗した話とかをした方が絶対にいい。その方が「助けてあげよう」という気になるから。
僕は“ペット型経営”が大好きなんです。自ら事業をつくり上げて社会を動かすんじゃなくて、社会や周囲から、本当は必要ないんだけど、可愛(かわい)がられるような事業の方が、ビジネスとしては絶対に面白い。
ブランスクム 事業を一緒につくり上げていく感じですね。
山本 確かに、意気揚々とビジネスプランを語っているベンチャーの人って、魅力があまり感じられないから、人は集まらない。そもそも、出資する時って、ビジネスモデルが優秀かどうかよりも、その人を見て決めるところってすごくあるじゃないですか。だから、人として好かれる方が絶対いいですよね。
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