「若手お局」に要注意! 増えている背景に2つの理由あり:“沼る”ビジネスパーソンの共通点(2/3 ページ)
みなさんは「お局」と聞くと、どんな人を思い浮かべるだろうか。なんとなく、会社に長年在籍している、攻撃的な40代前後の女性社員を想像していないだろうか。実は今、若手のお局も増えているらしい。
「お局」になりやすい人の特徴
――「お局」になりやすい人は、どんな性格の人なのですか?
川村: 不安や恐れが非常に強く、劣等感の強い人がお局になりやすい傾向があります。お局は「特別な人間だと認めてもらいたい」「褒められたい」という欲求が非常に強いことが特徴です。この根源には、何かしらの深刻な劣等感があります。攻撃は最大の防御と言いますが、自分の立場や地位、居場所を奪う可能性がある人、ライバルになりうる人を攻撃することで、自分を守り、劣等感を感じにくい状況を作っているのです。
――多くの人が劣等感や自信のなさ、さまざまな不安のはざまに生きているような気もしますが……。それでも一定数の人がお局になってしまうのはなぜなのですか?
川村: 「何があっても自分は自分」というように、自己受容をすることがなかなかできない人はお局になる傾向が高いですね。これは生育環境や過去の職場環境が影響している場合もあります。自己受容ができないと、できるだけ「不安」「劣等感」を感じたくないと考え、他者より優位な立場でなければならないという思考になっていきます。そうして、他者を攻撃してしまうのです。
川村: お局を生み出しやすい職場環境もあります。1つは、組織全体が「男性優位」の風潮であること。男性が評価される社風の中で、女性が男性に媚を売ることで自身の評価を高めていく状況が、現代でもまだまだ残っています。そういった環境で過ごしていると、新人の女性社員を全員排除してしまうお局が生まれやすいですね。他にも、上司同士が昔からの友人だったなど、特定の人たちの仲が良すぎる「正常ではない人間関係」などもお局が生まれやすい職場の特徴です。
女性のための転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンターの調査によると、働く女性の55.7%が「女性であることは職場で不利だ」と回答している。
「女性であること」が理由で職場で経験したことを聞くと、最多回答は「お茶出し、掃除などを任される」で38.2%だった。次いで「給料が低い」(36.5%)、「給料が上がりにくい」(35.9%)という結果に。多くの女性が、職場の男性優位な風潮に悩んでいるようだ。
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