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「ゲームマーケット」ってなに? アナログゲームの“入り口”として魅力:市場の動きが速い(5/5 ページ)
ボードゲーム市場が盛り上がりつつあるという。しかし、プレイしない人にとっては「ピン」とこないかもしれません。そんな人たちは、毎年開催されている「ゲームマーケット」に足を運んでみるといいでしょう。なぜなら……。
アナログゲーム業界を観察する最高の“スコープ”
冒頭で「ボードゲーム市場の動向を把握するのは難しい」という話をしましたが、新しい傾向が次から次へと生み出されている業界なので、統計の数字だけを把握していても、そのときの本当の姿をとらえることは容易ではありません。
「なんか盛り上がっているしマスコミで取り上げることも増えているから、われわれもやってみるか」と新規参入を考えたとき、業界を知るために市場調査は欠かせません。その調査とは数値やデータだけでなく、「中の人たちの熱気」も必要であります。
進化の過程にある業界の現状を知るためには、“生きている”サンプルを観察することが重要になります。ゲームマーケットは、その“観察窓”として非常に有益な機会といえるでしょう。ゲームデザイン、アートデザイン、メーカーにとどまらず、売り手、PR、さらにはボードゲームカフェのような遊ぶ場所の提供から動画配信、冊子制作にいたるまで、アナログゲームに関わる領域も今では多岐にわたります。
企業や同人サークルがブースを出展して、最新の動向を反映した新作を頒布しているので、「いま何が求められているのか」といったことを知るだけでも、ゲームマーケットの存在価値があると思っています。
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