山善の「焼き肉→焼き鳥」がヒット、“もくもく”を減らす話を聞いた:3分インタビュー(3/3 ページ)
山善の「減煙電気七輪」が売れているという。8月中旬に発売しところ、あっという間に欠品状態に。開発にあたってどのような苦労があったのか、担当者を取材した。
個性の強い商品が人気
――なぜ“おひとりさま”をターゲットにした商品を開発したのでしょうか?
近藤: 「減煙焼肉グリル」を開発したときには、「自宅で焼き肉を楽しみたいなあ」「煙や油をできるだけ抑えた商品があればうれしいなあ」といった個人的な気持ちから始まりました。今回の商品も同じで、「自宅で焼き鳥をおいしく食べたいなあ」という思いからスタートしました。
ただ、弊社ではこうした商品を開発したことがないんですよね。4〜5人での利用を想定したファミリー向けのモノが多いので、知見がほぼありません。どこから手をつければいいのかよく分からなかったので、他社の商品を分析しました。どういった特徴があるのか、ユーザーに支持されているポイントはどこか、どこに課題があるのかなど。いろいろと分析した上で、開発を進めていきました。
消費者のライフスタイルの変化によって、ファミリー向けの商品は勢いが少しずつ弱まっていまして。では、どういった商品が売れているのか。ターゲットを特定して、個性が強い商品に注目が集まるようになってきました。こうした外部環境もあるので、おひとりさま向けの商品を開発しました。
「減煙焼肉グリル」は初代が売れて、その後も好調を維持していて、現在は第4弾の開発を進めているところです。「電気七輪」も多くのファンを獲得することができれば、第2弾、第3弾の可能性がでてくる。いや、開発担当者として、ぜひつくりたいですね。
(終わり)
減煙電気七輪:
本体サイズ:幅345ミリ×奥行140ミリ×高さ100ミリ
焼き網サイズ:253ミリ×100ミリ
重さ:約1.3キロ
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