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やたらと長い説明文で売り上げ増 ドンキが「ミックスナッツ」のリニューアルに感じた手応えPBを刷新(1/3 ページ)

ドン・キホーテのプライベートブランド(PB)「情熱価格」は、2021年2月のリニューアルを機に、パッケージに長い説明文を記載するようにした。どんな効果が出ているのか?

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 「リニューアルにあたり、驚きのニュースをパッケージにつけたら爆発的に売り上げが伸びた」――こう説明するのは、ドン・キホーテのプライベートブランド(PB)である「情熱価格」の開発担当者だ。

 同社は「情熱価格」カテゴリー全体の販売数ランキングを発表している。集計期間は2021年9月〜22年8月で、最も売れたのが「素煎り ミックスナッツDX(デラックス)」(参考価格は755円、店舗によって異なる場合がある)だ。アーモンド、カシューナッツ、クルミを素煎りしており、食塩・油は使用していないのが特徴だ。また、開発担当者がこれらの配合比率にこだわっている点を訴求している。


「情熱価格」総合ランキング1位のミックスナッツ

 ミックスナッツDXのパッケージには、「年間売上7億円突破」「ナッツを愛しすぎた担当者が独断と偏見で決めたアーモンド・カシューナッツ・くるみの黄金の究極比率」「食塩・油を使わないこだわり」といったように、やたらと長い説明文が記載されている。パッケージ全体に占める存在感が大きく、特に強調したい文字の色やサイズを変えているのも特徴的だ。これらのスタイルは、情熱価格のリニューアル(21年2月)をきっかけに採用されるようになった。


「情熱価格」お菓子ランキング1位の「しいたけスナック」(646円)

 ミックスナッツはこのリニューアル前から売れ筋商品だったという。コロナ禍の影響により、自宅で過ごす時間が増えたことからスナック需要が高まっていた。また、低糖質ブームでナッツが注目されるようになったことも背景にあった。こうした状況に加え、リニューアルで商品の特徴を分かりやすく打ち出したことが、消費者に強く支持されることにつながったと担当者は分析する。

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