2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

メイウェザーへの“花束投げ捨て”にRIZIN榊原代表が謝罪 「ごぼうの党」奥野代表が選ばれた経緯を聞いたリスクマネジメントの難しさ(3/3 ページ)

格闘技イベント「The Battle Cats presents 超(スーパー)RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ)で、許されない非礼があった。フロイド・メイウェザーへの花束贈呈の場面で、「ごぼうの党」の奥野卓志代表が、花束を渡さずリングに落としたのだ。榊原信行代表に奥野代表が選ばれた経緯などを聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

予測不可能な事態 リスクマネジメントの難しさ

 同イベントは、メイウェザーが異例の公開練習をしたり、ボクシング6階級制覇王者で、フィリピンの英雄といわれるマニー・パッキャオがサプライズで登場したりするなどプロモーションが奏功し、2万3105人の観衆を沸かせ盛況のうちに終わった。この背景に榊原代表の手腕があることは間違いない。


前日の記者会見でマニー・パッキャオがサプライズで登場。騒然となった

 一方で、今回の「花束投げ捨て」は実際に起こり、世界中に配信されてしまった。もちろん、この事態を予測できた人が何人いたかと聞かれれば、ほぼいなかったのではないかと思われる。イベントの全てがうまくいくことはあり得ず、その中で同イベントは多くの人の心を動かした歴史的な興行だったのではないか。

 それだけに、予想外とはいえ、NFTデジタルチケットの実験的な試みの中で、この問題が起きてしまったことは残念だ。リスク管理の難しさをあらためて感じた経営者も少なくないのではないだろうか。

 中小企業庁のWebサイトによれば、リスクマネジメントとは「組織的に管理(マネジメント)し、損失等の回避又は低減を図るプロセス」だという。予測し得ないことまで含めて対策を講じ、榊原代表の言う通り「2度と起こさせない」体制作りが望まれる。

 ドリームファクトリーワールドワイドは、11月6日に「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」を、愛知県のドルフィンズアリーナで開催すると発表した。今後のさらなる盛り上がりと、不可能を可能にしてきた榊原代表の手腕と戦略が期待される。


釈明する榊原CEO(撮影:武田信晃)
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る