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衝撃の「子どもIC運賃50円」開始から半年 小田急電鉄に手応えを聞いた:子育て応援車も導入(3/3 ページ)
小田急電鉄は3月12日から、小田急線の小児IC運賃を1乗車当たり50円にした。子育て世代を応援したいという趣旨だが、どのような変化が起きているのか。
子育て応援車は道半ば
50円運賃と同時に打ち出したのが、子育て応援車の導入だ。3月12日から順次、同社が保有する通勤車両(一部除く)の3号車(窓ガラス、乗降扉、貫通扉)に計24枚のステッカーを掲出した。ベビーカーなどを安心して利用してもらいたいとアピールするのが狙いだ。現在、同社が保有する通勤車両の127編成中、105編成に子育て応援車がある(9月15日時点)。なお、都営地下鉄で「子育て応援スペース」を設置した車両を運行するなど、同様の動きは他でも拡大している。
利用者からは「これまで、電車でのさまざまなトラブルが怖くて、移動にはクルマを利用していた。しかし、応援車の存在を知ってから小田急を利用するようになった」といった声が寄せられているという。
ただ、利用者数が目に見えて増加したかどうかはハッキリとしていない。車内にステッカーを掲出しているだけなので、気付いていない人も多いかもしれないと同社では分析している。さらなる認知度向上は今後の課題のようだ。
子育て応援車の導入当初は、中づりや駅のポスターなどで告知をしていた。現在は、同社が運営する子育て情報を発信するWebサイトや、沿線に住むママさんグループの冊子などでその存在をアピールしている。
同社では子育て応援車以外にも、さまざまな子育てイベントを開催したり、子ども向けサービスを提供したりしている。長期的に子育て世代を取り込みたいという小田急電鉄の施策は、支持を広げていくことができるか。
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