「おつりを募金箱に」は減っている？ ローソンに聞いて分かった驚きの進化：寄付方法を調査（3/4 ページ）

キャッシュレス化が進んでいるが、コンビニの募金箱経由の寄付は減っているのだろうか。ローソンに聞いたところ、募金箱が意外な進化を遂げていたことが分かった。

[昆清徳，ITmedia]

コンビニで募金をするのはどんな人？

　コンビニ募金をするのはどのような人なのだろうか。ローソンが実施した興味深い調査結果がある。

　ローソンで募金をしたことのある約1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、20〜30代の男性が特に多い傾向が見られたという。

　コンビニ利用客は男性のほうがやや多いので、募金する人に占める男性が多いのは理解できるが、なぜ若い人が多いのか。前出の合田氏は「あくまで推測ですが、SDGsに興味を抱く入口としてコンビニの店頭募金が位置付けられているようです」と説明する。ローソンには、募金や寄付活動を研究する学生から問い合わせがくることもあるという。また、学校教育でSDGsが取り上げられるようになったことから、社会貢献や環境保護活動を実践・研究できる身近な対象として見られている可能性がある。

男性はポケットに入れた小銭で買い物をする傾向があるらしい（画像はイメージ、提供：ゲッティイメージズ）

　買い物時のスタイルも影響しているようだ。合田氏によると、女性と比べ、男性の方がポケットに入れた小銭で買い物をする傾向が強いという。買い物をしたついでに、ポケットに残っている小銭やおつりを募金箱に入れるケースも目立つ。

　合田氏が店舗勤務をしていた際、ちょっと変わった男性客がいた。男性客は毎日のように新聞をローソンで購入していたのだが、あえて多めの金額を支払い、「おつりは募金箱に入れておいてね」と伝えていたという。

ローソンの現在の募金箱