調査リポート
転職先は決まっていないけど退職、4割超に 再就職までにかかる期間は?:令和の転職事情(2/2 ページ)
2022年9月22日、リクルートは「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」の結果を発表した。同調査からは、次の就職先が決まる前に会社を辞めた人が4割以上に上ることが分かった。
転職先での希望する条件トップ3は?
調査から転職未経験者でも転職活動の経験がある人は、転職経験者よりも転職意向が強いことが分かった。転職意向は年代が低いほど強く、年代が上がると意向しなくなる傾向にあるが、50代でも約4割が転職を考えているという。
退職理由として年代にかかわらず多く挙がったのは、「仕事内容への不満」(29.7%)、「人間関係への不満」(29.2%)、「賃金への不満」(27.5%)、「労働条件や勤務地への不満」(23.3%)の4項目(複数回答)。以下は「成長機会がない」「会社の将来性や雇用安定性への不安」「会社の倒産・事業所閉鎖」「定年」「契約期間の満了」「結婚」と続く。
転職意向のある人が希望する条件としては「業績が安定している」「福利厚生や給与など、制度や待遇が魅力的である」「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が、順位は異なるものの各年代の上位3項目にランクインしている。
調査は20〜65歳の就業者を対象に、22年3月29〜30日にインターネットで実施した。回答数は1万3240件(男性6617人、女性6623人、20〜29歳3088人、30〜39歳3294人、40〜49歳3293人、50〜59歳3291人、60〜65歳274人)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
北海道の“保育園”に首都圏から家族連れが殺到 人口3500人の過疎町に何が?
北海道厚沢部町という人口たった3500人の過疎町に首都圏から訪れる子連れ家族が後を絶たない。新千歳空港から車で3時間と決して利便性が高い町とは言えないにもかかわらず、なぜこんなに人が集まるのか?
「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク勤務」 新卒の84.9%が選んだのは?
学情は、2023年3月卒業、修了予定の大学生・大学院生を対象に「テレワークと給与」に関する調査を実施した。コロナ禍で浸透してきたテレワークだが、緊急事態宣言が解除されたことをきっかけに出社する人も増えてきている。23年新卒はどのように考えているのだろうか?
大企業の人事担当者の8割が「出世する人には共通点がある」と回答 どんな共通点?
大企業の人事担当者の81.2%が「出世・昇進する人には共通点がある」と考えているということが「社員の学習習慣」に関する実態調査から判明した。出世・昇進する人の共通点とは?
学生に人気の企業ランキング 10年間トップ10入りしている企業は?
学情は、「就職人気企業ランキング」の結果に関して、2014〜23年卒の10年分を比較した。毎年、人気企業が入れ替わりを見せるなか、10年間トップ10に入り続けた唯一の企業は?
「もはや学生が憧れる企業ではない」 NTT東日本の危機感が生んだ”実務型インターン”
NTT東日本は採用に対して「学生の憧れの企業から年々離れていっている」という危機感を抱いていた。そこで新卒採用に関わる重要な要素であるインターンの変革に乗り出した。

