「企業からの連絡を無視した」経験 20代が最多、理由は?:転職活動に関するアンケート
キャリアデザインセンターは女性638人を対象に「転職活動」についてアンケートを実施した。回答者の10.6%が企業から来た面接日程の調整の連絡を「無視したことがある」と回答した。
キャリアデザインセンター(東京都港区)は女性638人を対象に「転職活動」についてアンケートを実施した。回答者の10.6%が企業から来た面接日程の調整の連絡を「無視したことがある」と回答。理由として最も多く挙げられたのは、「他に行きたい会社が見つかった」(40.3%)だった。
面接日程の調整の連絡を無視した比率について、20代は16.9%、30代は10.3%、40代は8.3%となった。若い年代ほど「ある」の回答率が高くなっていることから、内定を獲得しやすい年代ほど無視する傾向が高まると同社は分析している。
無視した理由としては、「他に行きたい会社が見つかった」に次いで「興味がなくなった」(38.7%)、「企業からのメールに気付かなかった」(27.4%)が上位に挙げられた。志望度の低下が主な要因なものの、メールに気が付かなかったり、忘れたりと、うっかりな場合も多いことが分かった。
転職したいと思った理由について尋ねたところ、1位は「年収をアップしたい」(54.2%)だった。2位以降は「仕事内容が不満」(39.6%)、「人間関係をよくしたい」(29.3%)、「正社員になりたい」(23.1%)と続いた。
年代別では、「家事・育児との両立」「リモートで働きたい」との回答が30代の票を集めた。40代は3位に「正社員になりたい」がランクイン。子育てが一段落し、正社員を目指すケースを反映しているともいえそうだ。また、「残業時間が多い」は20代・30代に目立っており、若い年代が仕事に全力投球するも長い目で考えた時に、続けていけるのか不安になる心理が推察される。
会社選びで重視すること1位は73.2%で「給料・待遇が魅力的」だった。2位は「仕事内容が魅力的」(58.0%)、「希望の勤務地」(45.6%)という結果に。年代別では、上位2位は全体と同じものの、「柔軟な働き方(リモートワーク、時短など)」が30代で3位と他の年代より高くなっていることから、子育て中の人が多いことが推測できる。また、「企業理念(ミッション、バリュー)への共感」は年代が上がるごとに回答率が高くなった。ミドル世代に近づくほど自身と企業との価値観の一致を求める人が多くなることが分かる。
調査は、同社が運営する転職サイト「女の転職Type」の会員を対象にインターネットで実施。期間は8月25〜9月11日、有効回答数は638人。
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