「自信を持って接客してもらいたい」 制服をジェンダーレス化した「びっくりドンキー」「JINS」の狙い:SDGsの浸透(1/4 ページ)
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」と、眼鏡専門店「JINS」が制服をリニューアルした。コンセプトの一つに「ジェンダーレス化」を掲げる。運営会社にその狙いを聞いた。
制服をリニューアルするにあたり、「ジェンダーレス化」をコンセプトの一つに掲げる企業が目立ってきた。その狙いついて、最近新しい制服を導入したハンバーグレストラン「びっくりドンキー」と眼鏡専門店「JINS」のそれぞれの運営会社に聞いた。
びっくりドンキーは、10月から直営店130店の社員制服をリニューアルした。これまでは、店舗のコンセプトや内装に合わせたデザインの制服を導入していたこともあったが、リニューアルを機にデザインを統一。男女兼用のジェンダーレスなデザインとしている。
新しい制服は、帽子3種類(ベレー・ハンチング・キャスケット)、シャツは白・グレー・ベージュの各長袖・半袖で6種類、ベストが1種類となっている。帽子、シャツ、ベストは自分に合った色やスタイルを選べるようにしている。
びっくりドンキーを展開するアレフ(札幌市)の広報担当者によると、従業員の多様性を尊重するため、同社では2018年の秋から制服をジェンダーレスにすることを検討していたという。アルバイトと社員の制服にはそれぞれ入れ替えサイクルがあり、20年にはホールで働くパートナー(アルバイト)の制服を男女兼用のスタイルに変更していた。社員の制服は22年10月から順次切り替えていくことになる。入れ替えサイクルを社員とアルバイトでずらしている理由は、入れ替えの度に新鮮なイメージを利用客に与えることや、清潔感のある制服を着用することで従業員の意識を高めることにあるという。
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