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居酒屋、コロナ前から約4556億円の売り上げが蒸発 戻らない客足に、物価高が追い打ちか:赤字幅は縮小も(2/2 ページ)
東京商工リサーチによると、2021年度の主な居酒屋337社の売上高合計は3454億2900万円だった。前期比46.4%減と半減した20年度の4293億1900万円からさらに19.5%減少し、コロナ前の19年度と比べると43.1%に縮小。2期連続で大幅な減収となったことが分かった。
「減収増益」企業が半数近くを占める
21年度では、「減収増益」(154社)が45.6%と半数近くを占めた。20年度に最多だった「減収減益」は75社まで減少しており、持続化給付金や休業協力金、雇用調整助成金などの支援策が奏功したことがうかがえる。「増収増益」は54社と20年度の5社から大幅に増え、「増収減益」は6社(20年度13社)だった。
21年度の居酒屋倒産は150件だった。過去30年間で最多を記録した20年度(175件)から減少したが、業況悪化に歯止めがかからず、過去2番目の高水準となっている。
10月11日からは入国制限の緩和や全国旅行支援などが始まり、経済活動は再開の動きを見せている。東京商工リサーチは、「長引くコロナ禍での生活スタイルの変化で居酒屋に客足が戻るか不透明な中、物価高による値上げが客足をさらに遠のかせる悪循環に陥りかねない。書き入れ時の年末年始の状況によっては、居酒屋の倒産、休廃業が増加する可能性もある」と分析している。
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