退職の報告で悩んだこと 3位「慰留された時の対応」、2位「伝えるタイミング」、1位は？：経験者320人に聞いた（2/2 ページ）

ビズヒッツは、退職経験がある男女320人を対象に「職場への退職の伝え方に関する意識調査」を実施した。退職の意思を伝える際に悩んだことを尋ねたところ、「退職理由の伝え方」との回答が最も多かった。

[秋月かほ，ITmedia]

上司に退職の意志を伝えた時期は？

　次に「上司に退職の意志を伝えた時期」を尋ねた。最も多かったのは「退職1カ月前」（36.6%）だった。回答者からは「就業規則で定められていた最低限の期間だったから」（35歳女性）といった声が挙がった。

　2位は「退職3カ月前」（20.9%）で、「仕事の整理や引き継ぎにかかる時間を逆算して時期を設定した」（24歳男性）、「役職を持っていたため、早めに伝えた方がいいと思ったから」（35歳女性）――といった意見が寄せられた。

　3位は「退職2カ月前」（17.2%）となり、回答者からは「就業規則上は1カ月前まででしたが、引継ぎや後任探しの都合を考慮した」（28歳女性）、「有給休暇が残っていたので、消化できる日数を考えた」（52歳女性）――などのコメントが寄せられた。

上司に退職の意志を伝えた時期

上司に退職の意思を伝えたタイミングは？

　「上司に退職の意思を伝えたタイミング」を聞くと、1位は「勤務時間中」（32.6％）だった。回答者からは「出勤後すぐに話があるので時間を作ってほしいとお願いし、勤務時間中に面談の時間を設けてもらい報告した」（28歳女性）、「サービス業界で働いていたので、客が少なくてあまり忙しくない時間帯にこちらから声をかけて報告した」（30歳女性）――といった声があった。

　2位は「終業後」（30.9％）となり、「終業後に時間をもらって、2人きりになったタイミングで伝えた」（25歳女性）、「仕事が忙しくない日の終業後に報告した」（54歳男性）。

　3位の「定期面談のとき」（10.6％）には「年2回の定期的な面談で異動希望などを聞かれるので、面談のタイミングで報告した」（30歳女性）といった意見が寄せられた。

上司に退職の意思を伝えたタイミング

退職理由を正直に伝えたか

　最後に「退職理由を正直に伝えたか」と尋ねたところ、「はい」（67.2％）、「いいえ」（32.8％）という結果になった。

　「はい」と回答した人からは次のような回答が寄せられた。「隠すほどの内容ではなかった。また慰留されたくなかったので、嘘偽りなく退職の理由を伝えた」（28歳女性）、「これまでお世話になった会社なので、嘘ではなく正直に前向きにお伝えしたかった」（36歳男性）。

　「いいえ」と答えた人からは「一番の理由が、上司が嫌だったから。本人に『あなたが嫌だから退職します』と伝える勇気がなかった」（22歳女性）、「本音を言うと相手が気を悪くすると思ったので、ある程度オブラートに包んで説明した」（28歳男性）――という意見が寄せられた。

退職理由を正直に伝えたか

　調査は9月18日〜10月2日、退職経験のある男女を対象にインターネットで実施した。有効回答数は320人（女性202人、男性118人）。