相手を怒らせない文章を書くには、どうすればいいのか 「5つ」のポイントを紹介:すぐに実践できる(3/5 ページ)
仕事の要件をチャットを使って連絡したところ、相手を怒らせてしまった。そのような経験がある人もいるはず。あいまいな表現などで誤解を生んでいるケースが多いが、そうした齟齬をなくすためにはどうすればいいのか。「5つ」のポイントを紹介する。
感情まで伝わるテキストをつくる3つのコツ
「〇〇さんのメッセージは冷たくて怖い」「△△さん、怒らせてしまったかな」など、相手からのメッセージに傷心したことはないだろうか。感情が見えづらいテキストコミュニケーションではよくあることだが、まずは自分が相手にそのような負の感情を抱かせないために、気持ちのいいテキストコミュニケーションを心がけてみてはどうだろうか。そのための3つの工夫を紹介する。
(1)語尾に一言追加/絵文字を添える
NG例: 了解
OK例: 了解! ありがとう! 了解しました、助かります!
語尾に少し労いの言葉をつけるだけで、受け取る側の心証もよくなる。また、絵文字により感情を視覚的に表現するのもおすすめの方法だ。
(2)指摘や注意は褒めのクッションで和らげる
NG例: 〇〇の数字おかしいから、直しておいて。
OK例: ××さんの▲▲の資料、すごく助かりました! 1点だけ確認したいことがあります。〇〇の数字の部分が間違っているかもしれないので、見直しておいてもらえるかな。
テキストメッセージで間違いを指摘する場合、ミスを言及するだけでは、攻撃的な印象を与え、心理的安全性がなくなってしまう。指摘・注意したいときほど、まずは褒めることで相手に警戒心を与えないよう意識しよう。
(3)ミスには「かも」をつけてマイルドな印象に
NG例: 報告書の数字、間違っています。
OK例: 報告書の数字、間違っているかも。
ミスを指摘する場合に、もう1つおすすめなのが、語尾に「かも」を付けること。シンプルだが、これだけで文章が柔らかくなるため、併せて意識しておくとよいだろう。
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