円安が“マイナスになる”業種1位は「飲食店」 “プラスになる”業種1位は?(2/2 ページ)
東京商工リサーチは、企業を対象に「円安に関するアンケート調査」を行った。円安により「マイナス」の影響が強いと答えた業種の1位は「飲食店」だった。「プラス」と回答した業種の1位は?
望ましい円相場は?
望ましい円相場について聞いたところ、最多レンジは「110円以上115円未満」 の27.3%だった。同レンジが前回調査時の29.9%に引き続き最多だったが、2.6ポイント低下した。次いで「120円以上125円未満」(25.5%)、「115円以上120円未満」(19.7%)だった。
希望レートが「110円以上125円未満」のレンジの企業が72.6%(前回調査時75.1%)を占める結果となった。 一方で、希望レートを「130円以上」と回答した企業は8.1%で、前回調査の3.9%から4.2ポイント上昇。円安が定着し、希望レートを130円以上に設定する企業も増え始めたが、「1ドル=140円以上」と回答した企業は1.9%にとどまった。企業の対応を上回るペースで円安が進行していることがうかがえた。最頻値は全企業が110円、大企業が120円、中小企業が110円だった。
輸入や輸出への影響は?
輸出を手掛ける企業に、商品や部材の輸出量を昨年と比べどう変化させたか聞いたところ、38.0%が「増加させた」あるいは「現時点で変化ないが、今後増加させる」と回答。前回調査時の29.5%から8.5ポイント上昇した。
また輸入を手掛ける企業に商品や部材の輸入量の変化を聞いたところ、24.2%が「減少させた」あるいは「現時点で変化ないが、今後減少させる」と回答。前回調査 の22.5%からは1.7ポイントの上昇にとどまった。
調査は、10月3〜12日にインターネットによるアンケートを実施。有効回答5019社を集計、分析した。資本金1億円以上を大企業、1億円未満(個人企業等を含む)を中小企業と定義した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
アマゾンで増える「送料ぼったくり」被害 “誰だって気づくはず”の手口のウラ側
Amazonで“ぼったくり”な送料を設定する業者から、意図せずに商品を購入してしまう被害が後を絶たない。一見単純なシカケに、引っ掛かってしまう人が少なくないのはなぜなのか? “誰だって気づくはず”の手口のウラ側を探り、問題の本質に迫る。
“スーツ姿の客”がネットカフェに急増 カギは「PCなし席」と「レシートの工夫」
コロナ禍で夜間の利用者が激減し、インターネットカフェ業界は大きな打撃を受けた。そんな中、トップシェアを誇る「快活CLUB」では、昼にテレワーク利用客を取り込むことに成功、売り上げを復調させた。そのカギは「PCなし席」と「レシートの工夫」にあるという。どういうことかというと……。
「課長にすらなれない」──絶望する40代社員が増えるワケ
真面目に勤めてきたが、上の世代とは違い「課長にすらなれない」──そんな状況に絶望する40代社員が増えています。減り続ける管理職ポストの実態と、深刻な賃金格差とは。「肩書きなき40歳問題」について河合薫氏が解説します。
オタクを徹底調査! 最も人口が多いのは「アニメオタク」、最もお金と時間を使うのは?
矢野経済研究所が「オタク調査」の結果を発表した。26分野の「オタク」の人数を推計したところ、最も人数が多いのは「アニメ」オタクで、約685万人いることが分かった。
ラーメン業界に黒船来航! 約90秒で「アツアツな本格ラーメン」を作る自販機がすごい
JR東京駅、羽田空港、首都高芝浦パーキングエリアで、ラーメン自販機「Yo-Kai Express」の設置が始まった。いったい、どんな自販機なのか? CEOが話す強みや戦略は?


