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アマゾンで増える「送料ぼったくり」被害 “誰だって気づくはず”の手口のウラ側:本田雅一の時事想々(1/4 ページ)
Amazonで“ぼったくり”な送料を設定する業者から、意図せずに商品を購入してしまう被害が後を絶たない。一見単純なシカケに、引っ掛かってしまう人が少なくないのはなぜなのか? “誰だって気づくはず”の手口のウラ側を探り、問題の本質に迫る。
「価格が安いと思って購入してみると、実は送料が相場よりも高かった」──Amazonで“ぼったくり”な送料を設定する業者から、意図せずに商品を購入してしまう被害が後を絶たない。
程度の違いこそあれ、ネット通販サイトが広く使われるようになってから、オークションサイトなども含めて時折見かける商法だ。ところが最近、“程度の違い”とは言えないほどの送料、例えば数万円を上乗せしている例が数多くみられるようになっている。
「そんなバカな送料の設定で売れるはずがない」「プライム配送の製品しか検索しないから、僕は引っ掛からないよ」──と考える方が多いのではないだろうか。
おおむねその通りなのだが、それでもこの仕組みに気付かずに、注文してしまう例が少なくない。
なぜ、そんなあからさまなシカケに引っ掛かってしまうのだろうか?
問題の本質は……
実は、この法外な送料の設定は、必ずしも法外な価格を支払わせて利鞘を儲ける意図で行われているわけではない。多くの場合、かなり割高にはなっているものの、商品との合計金額は法外とは言い切れない価格になっていることが多い。
あまりに常識から外れた価格になることで問題が大きくなることを避けたい意図からだろう。実はそこは問題の本質ではない。高い送料は、業界用語でいう“カートを取る”ための工夫なのだ。
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