朝倉未来プロデュースのBreakingDown6がバズった理由 過激化に必要なリスクマネジメント:ストーリー追求とのジレンマ(5/5 ページ)
朝倉未来がプロデュースする「1分1ラウンド」で最強を決める総合格闘技エンターテインメント「BreakingDown」は、出場者のほとんどがアマチュアであるにもかかわらず、イベントとして独自の存在感を示している。その第6弾となる「BreakingDown6」が11月3日に開かれる。
朝倉未来とYOGOのタッグがうまく機能し続けるか
経営者の名タッグは古くから存在する。本田技研工業の創業者である本田宗一郎は技術者として、その役に徹した。一方の経営面は名参謀である藤沢武夫に任せたのだ。ソニーでも技術者の井深大と、技術にも明るい名経営者の盛田昭夫がタッグを組んで成功した。
アップル創業者のスティーブ・ジョブスは優れたアイデアを常に発想していたものの、ティム・クックがいなければ、経営的にここまでの復活を遂げられなかっただろう。
ダンスのプロリーグ「D League」のトップである平野岳史は、ダンス競技部分は基本的にチーフクリエイティブアドバイザーのEXILE HIROに任せて、リーグをいかにしてスムーズに運営、経営するかに注力していた。BreakingDownに置き換えれば、経営者であるYUGOが平野の役割を担い、朝倉がEXILE HIROと同じことをしているのかもしれない。
これらの例を見ても分かるように、世の中にはアイデアマンは多く存在するものの、実際に具現化するには、形にすることを得意とする人材が必要なケースも少なくない。一方で具現化できる人材がいても、革新的なアイデアを発想できる人材が不足するケースもある。どちらかが欠けても会社やイベントは大きく発展しないのだ。
BreakingDownでも、朝倉未来とYOGOという2人のタッグが、うまく機能し続けるかが今後の発展のカギになる。
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