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新型「プリウス」世界初公開 豊田社長とケンカしても、開発陣が譲らなかったことは?:コモディティか、愛車か(3/3 ページ)
トヨタは11月16日、新型「プリウス」を世界初公開した。1997年の誕生から25年間、ラテン語の「開拓者」に由来するその名の通り、新世代のエコカーとしてHEVの普及を牽引したプリウス。
コモディティが勝つか、愛車が勝つか
プリウスは、1997年10月に「世界初の量産ハイブリッドカー」として誕生。キャッチコピーは「21世紀に間に合いました。」で、今よりもずんぐりとしたコンパクトなセダンタイプだった。
2代目は、プリウスの特徴ともいえる「モノフォルムシルエット」を採用。3代目は、エンジン排気量を1.8Lに拡大し、ハイブリッドシステムをより高効率化したことで、走行性能も強化した。4代目は、TNGAプラットフォームを採用し、環境性能の向上と進化した走りを実現した。
走行状況に応じて、モーターとエンジン両方の動力を利用できるシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)は今冬、家庭用電源からプラグを利用して充電できるプラグインハイブリッド車(PHEV)は2023年春頃に発売を予定している。また、日本での発売を皮切りに、北米・欧州などグローバルにも展開するという。
ワールドプレミアに登壇したデザイン統括部長のサイモン・ハンフリーズ氏は、プリウスは絶対に失ってはならないブランドだと強調。開発時の豊田社長と開発陣との議論になぞらえ、「『コモディティが勝つか』『愛車が勝つか』、勝負の行方、みなさんはどうなると思いますか?」と締めくくった。
「Hybrid Reborn」のコンセプトのもとに、7年ぶりに生まれ変わったプリウス。HEV市場を25年にわたり牽引し続けた先駆者が、新しいプリウスとともに切り開く次の25年に注目だ。
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