調査リポート
コロナ後に店舗数が減少した居酒屋チェーン 2位はコロワイド、1位は?:東京商工リサーチ調べ(2/2 ページ)
東京商工リサーチは、コロナ前を起点に上場する大手居酒屋チェーンの 2022年9月末までの店舗数を調査した。コロナ前から最も店舗が減少したのは、「チムニー」の250店減だった。
コロナ前から店舗を増やしたのは?
一方、コロナ前から店舗を増やしたのは3社で、「串カツ田中ホールディングス(以下、HD)」が16.1%増加(273店→317店)、肉汁餃子のダンダダンを運営する「NATTY SWANKYHD」が44.1%増加(86店→124店)、餃子や韓国料理など料理別で居酒屋業態を展開する「一家HD」が7.2%増加(69店→74店)となった。
いずれもテーマを絞りジャンルに特化したメニューの提供や、大人数や団体客ではなく少人数での来店を中心に受け入れる店づくりの業態で増店が目立つ結果となった。
東京商工リサーチは以下のように分析している。
「10月に実施した忘・新年会に関するアンケートでは、忘年会を『開催しない』企業が61.4%と6割以上を占め、宴席の人数制限が解除されてもなお、大人数での会食は敬遠されている。東京では約2年ぶりに『Go To Eatキャンペーン』Tokyo食事券の販売がスタートし、外食の需要喚起を図っているものの、新型コロナ感染拡大の第8波の動きや、春以降の物価高や外食メニューの値上げなど、飲食業には課題が山積している。
実質賃金が目減りし、消費者の外食マインド低下も危惧され、大手居酒屋チェーンは当面、守りの施策が続きそうだ」
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