ニュース
アパレル業界がざわつく! 本物みたいな「AIモデル」ができること:ABテストも容易に(2/5 ページ)
アパレル企業向けのAIモデルサービスが、業界でにわかに話題だ。本物のモデルと間違えてしまいそうなクオリティーなのに、コストは50着15万円〜。AIモデルが広がれば、アパレル業界はどのように変化するのか。
幅広い年代・人種のAIモデルを生成できる
AIモデル社が提供するAIモデルは、そのクオリティーの高さに驚きの声が集まっている。アパレル販売を手掛けているという人物のTwitterを見ると、「これは全然あり」と評価するコメントとともにAIモデルが紹介されており、1万件の「いいね」が付いた。
このAIモデルは、5歳前後〜60代までの幅広い年代、アジア人・欧米人など複数の人種に対応する。顔色、髪色、目の色などの細かい条件を指定したオリジナルのAIモデルを、最短で翌日までに生成できるという。
これらのAIモデルに洋服を着せ、ポージングした画像を作成するにあたり、3つの方法があるという。1つめは、着用した状態の洋服を撮影して、そのデータをAIモデルに着用させる。2つめは、平面のパターンデータをAIに着用させる。3つめは、3DCGの洋服データをAIに着用させる。
近年、効率化や廃棄物削減を目的として、洋服のサンプルをつくらず、3DCGの洋服データで代用する企業も出てきている。このような場合は、より素早くAIモデルの着用データを作成できるという。
谷口氏は、06年創業のインターグルーブ(アパレルなどのクリエイティブ制作を行う)のCEOでもあり、17年近くアパレル関連のECサイトの構築やコンテンツマーケティングなどに携わっている。その知見と最先端のAI技術を活用して、膨大な人の特徴量を読み込んだ独自データからAIモデルを生成しているそうだ。
関連記事
- 「サクマ式ドロップス」製造元が廃業に追い込まれた、これだけの理由
「サクマ式ドロップス」を製造する佐久間製菓が2023年1月に廃業する。廃業の理由として、同社は「コロナ」と「原材料高騰」の2つを挙げているが、本当にそうなのか。筆者は違った見方をしていて……。 - 「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか
日本アムウェイ合同会社に対して、消費者庁が勧誘などの一部業務を6カ月間停止する命令を出した。「昔から同じようなことをやっているのに、なぜ今なの?」と思われたかもしれないが、どういった背景があるのか。さまざまな憶測が飛び交っていて……。 - ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 「田園都市線」は多くの人が嫌っているのに、なぜ“ブランド力”を手にできたのか
「通勤地獄。なぜあんなところに住むのか」――。SNS上で「東急田園都市線」が批判されている。街は整備されていて商業施設もたくさんあるのに、なぜこの沿線をディするのか。その背景に迫ったところ……。 - 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.