ネット銀行をメインバンクにする企業が急増中 経営者から人気のネット銀行は?:10年で5倍
東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、保有する155万3601社の企業情報から、企業のメインバンクを集計した。
東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、保有する155万3601社の企業情報から、企業のメインバンクを集計した。2022年の企業のメインバンクは、1位が三菱UFJ銀行(12万5837社)、2位が三井住友銀行(9万8778社)、3位がみずほ銀行(8万620社)となった。
一方、ネット銀行をメインバンクにする企業は3446社で、13年の665社から10年間で5倍に増加した。増加率は、メガバンク3行が5.7%増加に対し、ネット銀行9行は418.1%増加と、ネット銀行がメガバンクを圧倒している。
ネット銀行のメインバンク企業数トップは?
ネット銀行のメインバンク企業数トップは「楽天銀行」で1394社、次いで「PayPay銀行」が1268社だった。ネット銀行をメインバンクとして取引する経営者からは、「入出金がリアルタイムにできるのがネット銀行の強み。制度融資が使える金融機関と使い分けている」といった声が寄せられた。
また、ふくおかFGの「みんなの銀行」、東京きらぼしFGの「UI銀行」など、銀行系のネット銀行、デジタルバンクも増加している。同社は「リアルな店舗にはない多様な利用者ニーズに応えるネット銀行は、インターネット融合を強みにどこまで勢いを加速させられるか注目だ」とコメントしている。
なお、今回の集計対象は、auじぶん銀行、GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、大和ネクスト銀行、みんなの銀行、楽天銀行、UI銀行の9行とし、イオン銀行とセブン銀行、ローソン銀行は除いた。メインが複数ある場合、融資額が多い銀行をメインバンクとした。
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